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「食料安全保障シンポジウム」開催しました

 JA徳島中央会をはじめとする関係団体は、去る10月14日、JRホテルクレメント徳島で「食料安全保障シンポジウム」を開催しました。
 本シンポジウムは、食料の大半を輸入に依存している我が国において、今後とも良質な食料を合理的な価格で継続的に入手可能なものとするため、生産・流通・消費に関わる人々の相互理解の醸成と各々の取り組みを促進させることを目的として開催したものです。
 はじめに、JA徳島中央会の中西庄次郎会長の挨拶を橋本浩副会長が代読し、生産資材の高騰深刻化するウクライナ情勢等により、農畜水産物の安定生産に支障をきたしかねない状況になっていること、将来を見据えた食料安全保障の強化が求められている状況にあること、関係者の相互理解の醸成と各々の取り組みを促進させるための「徳島宣言」を発表すること等が述べられました。
 次に、飯泉徳島県知事の来賓挨拶があり、その後、東京大学大学院農学生命科学研究科教授 鈴木宣弘先生には「今こそ食料・農業を考える~有事に備えて~」と題して食料安全保障に係る諸問題についてわかりやすくご講演をいただきました。
 さらに、徳島県副知事 勝野美江副知事には「食から始める持続可能な社会づくり」と題して食育の重要性について、エームサービス株式会社 紅林利弥常務には、「フードサービス事業者の現状と産地に期待すること」と題して産地と流通の連携の重要性についてそれぞれご講演いただきました。
 その後、各団体の代表者のパネルディスカッションでは、「食料確保に向けた国への期待と我々が取り組むべきこと」をテーマにして、各団体における活動状況や国への要望等について討論しました。
 最後に、関係機関の代表者が壇上に上がり、JA徳島中央会の橋本副会長が「徳島宣言」を読み上げ、参加者の盛大な拍手を持って本宣言が承認され、シンポジウムが閉じられました。

 なお、「徳島宣言」の内容は次のとおりです。

安全安心な食の確保と持続可能な農畜水産業の実現を目指す!「徳島宣言」
 食料の大半を輸入に依存する我が国において、国際情勢の変化や世界的な人口増加等は、食料や肥料・燃料の相次ぐ値上げのみならず、危機とも言うべき「輸入依存の危うさ」をあらためて浮き彫りにしました。
 今こそ、食料安全保障の確立に向けて、私たち一人一人が現状を理解し、農畜水産物の生産体制強化と地域内での消費拡大を進めるべき時です。
 私たちは、地域食材の素晴らしさを広く周知するとともに、安全安心な食料の持続的供給と地域で循環する食のシステム構築に向け、次のことに取り組むことを宣言します。

一、 農協、漁協、生協などの協同組合セクターは、安全安心な食を持続的に消費者に提供します。
一、 新鮮で環境に優しい地域食材の積極的選択と有効利用に協同して取り組みます。
一、 子供たちの健全な成長と食の意識を高めるため、食育活動と学校給食における県内産供給の拡大を進めます。
一、 食品ロスの削減に取り組むとともに子ども食堂やコロナ禍で困窮する学生たちへの食材提供に協力して取り組みます。
一、 それぞれの組織の相互協力のもと、消費者との社会的な交流を通じ、食品の適正な価格形成の実現に向けた理解醸成運動を展開・強化します。